自宅で歯の黄ばみを取る方法3選!簡単な取り方や事前予防のポイントも解説

自宅で歯の黄ばみを取る方法

ふと鏡を見たときなどに、ご自身の「歯の黄ばみ」が気になる方もいらっしゃるでしょう。

「歯の黄ばみが気になり、人と話すときや笑うときに自信がもてない」という声も耳にします。

歯の黄ばみを改善するには歯科医院でのホワイトニングが効果的なものの、費用面・時間面から利用を躊躇する方も多いですね。

結論から言いますと、「歯科医院でのホワイトニングは難しい」という方におすすめなのは、自宅で歯の黄ばみを取る以下の方法です。

  • ホワイトニング用歯磨き粉で磨く
  • 歯の消しゴムを使う
  • 歯のマニキュアを塗る

この記事では「自宅で歯の黄ばみを取る方法」や「歯の黄ばみを予防する方法」についてお伝えします。

最後まで読んでいただければ、効果的なセルフケア方法がわかります。

歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ主な原因を5つ紹介します。

  • もともと歯が黄色っぽい
  • 加齢によるもの
  • 歯の神経が死んでしまった
  • 飲食物・生活習慣による着色
  • 脱灰・再石灰化のバランスが崩れている

もともと歯が黄色っぽい

葉が黄色い原因のひとつめは、「もともと歯が黄色っぽい」です。

歯の表面は「半透明のエナメル質」で、エナメル質の内側には「乳白色の象牙質」があります。

象牙質の色は「乳白色」とされるものの、色には個人差があり、象牙質がもともと黄色味を帯びていると歯が黄ばんで見えます。

またエナメル質の「厚さ」や「透明度」により、光の加減で歯が黄色く見えることも。

あとから黄ばんでしまったのではなく、もともと歯が黄色く見える人もいると認識しましょう。

加齢によるもの

加齢によっても歯は黄ばんでいきます。

加齢によって以下のような変化が起こるからです。

  • 象牙質の黄色味が強くなる
  • エナメル質が薄くなる

エナメル質が薄くなる原因としては、「歯ブラシでこすりすぎる」「ものを噛んだり歯ぎしりしたりすることで、歯がすり減る」などがあります。

「若いときはきれいな白い歯だったのに」と感じている方は、加齢による黄ばみかもしれません。

歯の神経が死んでしまった

女性お笑いタレントのセリフで、「歯の神経が死ぬと、歯が変色する」と知った人もいるかもしれません。

歯の神経が死んで「失活歯」になると、歯が変色します。

黄色あるいは茶色っぽくなることもあれば、黒っぽくなることもあります。

神経がなくなることで、血液の循環や組織の代謝もなくなり、古い物質が溜まって変色してしまうのです。

神経が死んでしまう理由としては「歯をぶつけた」「歯ぎしり」のほか、「歯周病」「ひどい虫歯」などが挙げられます。

歯の健康・美しさを保つためには、虫歯や歯周病は早期に治療を開始する必要があります。

飲食物・生活習慣による着色

飲食物や生活習慣による着色で、歯が黄ばむこともあります。

着色汚れ(ステイン)が磨き残されて溜まっていくことで、歯の黄ばみになるのですね。

着色しやすい成分は「タンニン」「カテキン」「ポリフェノール」「各種の着色料」などです。

具体的な飲食物としては「コーヒー」「紅茶」「烏龍茶」「赤ワイン」などの飲み物や、「チョコレート」「カレー」などがあります。

また「うがい薬」で着色汚れがつくことも。

「色の濃いもの」は着色しやすいと思ってよいでしょう。

脱灰・再石灰化のバランスが崩れている

歯の脱灰・再石灰のバランスが崩れるのも、歯が黄ばむ原因のひとつです。

脱灰・再石灰化とは…

脱灰とは、食べ物を食べたあと、歯のエナメル質からミネラル(カルシウムやリン酸)が溶けだすこと。とけだしたミネラル成分が唾液の作用で元に戻るのが再石灰化。脱灰と再石灰化を繰り返すことで、口内・歯の健康が保たれている。

脱灰と再石灰化そのものは、歯と口の健康を保つために欠かせません。

しかし「ダラダラご飯やお菓子を食べ続ける」などで脱灰する時間が長くなると、エナメル質のツヤがなくなり、歯が黄ばんで見えます。

また再石灰化するときに飲食物・薬の色が一緒に取り込まれると、歯が黄ばんでいく可能性も。

飲食する「もの」だけではなく「食べ方」も、歯の黄ばみに影響しているとわかります。

自宅で歯の黄ばみを取る方法3選!簡単な取り方も紹介

歯の黄ばみの簡単な取り方

「自宅で歯の黄ばみを取る方法」を3つ紹介します。

  • ホワイトニング用歯磨き粉で磨く
  • 歯の消しゴムを使う
  • 歯のマニキュアを塗る

ホワイトニング用歯磨き粉で磨く

まずは「ホワイトニング歯磨き粉で歯磨きする」という方法があります。

ホワイトニング歯磨き粉には、着色汚れを落としやすくする成分が入っているからですね。

普段使っている歯磨き粉をホワイトニング歯磨き粉に変えるだけでいいので、手軽です。

「ポリリン酸ナトリウム」「ポリエチレングリコール(PEG)」などの成分が入っている歯磨き粉を選びましょう。

ただ日本で売られている歯磨き粉には漂白剤が入っていないので、「歯本来の白さから、さらに白くする」という効果はありません。

歯を本格的に白くしたいなら、歯科医院でのホワイトニングをする必要があります。

歯の消しゴムを使う

自宅でのセルフケアには「歯の消しゴム」もおすすめです。

歯の消しゴムで気になるところをこすれば、着色汚れを落とせるからですね。

そのため「歯磨き粉より短い時間で汚れを落としたい」という方におすすめです。

ただ歯磨き粉同様、歯を元の色より白くすることはできません。

歯の消しゴムは100円ショップなどで簡単に手に入りますし、歯を優しくこするだけなので手軽です。

研磨剤が入っているので、強くこすったり長時間磨いたりするのはやめましょう。

歯のマニキュアを塗る

「歯のマニキュア(デンタルマニキュア)」も簡単に歯を白くできる方法です。

歯の表面をコーティングすることで、黄ばんだ歯を白く見せられます。

歯磨きして歯の水分を拭き取り、爪と同じように1本ずつマニキュアを塗っていくだけでOKなので、手軽です。

ただ歯の黄ばみが強いと真っ白にはなりませんし、塗り方・乾かし方によってはムラになってしまうこともあるので注意しましょう。

また使ったあとにしっかり歯磨きで落とさないと、歯垢や汚れがつきやすくなってしまいます。

歯のマニキュアを使ったら、しっかり歯磨きしましょう。

歯の黄ばみや着色を事前予防するためのポイント

歯の黄ばみや着色を事前予防するポイント

歯の黄ばみや着色を予防するためのポイントを紹介します。

  • 色の濃い飲食物を避ける
  • 口内が乾かないようにする
  • 歯を優しく磨く
  • 定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらう

色の濃い飲食物を避ける

歯の黄ばみや着色を予防したいなら、色の濃い飲食物はできるだけ避けましょう。

着色汚れの付着を防ぐためです。

例えばポリフェノールやカテキンが含まれた飲食物は避けた方がいいでしょう。

とはいえ、「コーヒー」「紅茶」「緑茶」「赤ワイン」「チョコレート」「カレー」などが大好きな方も多いですよね。

上記のような飲食物を接種した場合は、食後に歯磨きできない場合でも、せめて口の中を水でゆすぎ、着色汚れが歯につくのを防いでください。

口内が乾かないようにする

意外に思われるかもしれませんが、口内が乾燥しないようにするのも、歯の黄ばみを予防する方法のひとつです。

唾液には歯の汚れを洗い流す作用があり、口が乾いて唾液が少なくなると、汚れが残りやすくなるからですね。

口が乾燥して唾液が少なくなる理由としては「ストレス」「病気」「口呼吸」などがあります。

口呼吸している人は虫歯・歯周病にもなりやすいため、鼻呼吸を心がけましょう。

また「ご飯を食べる前に水を飲む」「ガムを噛む」といった少しの工夫でも、口の中の乾燥を防ぎやすくなります。

歯を優しく磨く

歯を優しく磨くことも重要です。

ゴシゴシ磨くと歯の表面に傷がつき、傷に汚れが溜まって着色しやすくなるからですね。

またゴシゴシ磨くことで、歯ぐきにもダメージを与えて、歯ぐきに傷ができたり歯ぐきが退縮したりしてしまいます。

歯磨きは優しく行いましょう。

定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらう

セルフケアに加えて、定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらうのもおすすめ。

歯科医院でのクリーニングなら、セルフケアでは落としきれない歯石(歯垢が硬くなったもの)や着色を除去できるからです。

自分では見えにくい部分のクリーニングもしてもらえます。

また審美目的のクリーニング(PMTC)であれば、しっかりヤニ汚れやステインを落とせます。

本来の白さを維持するなら、セルフケアと歯科医院でのクリーニングを併用するのがおすすめです。

自分で歯の黄ばみを取るうえでNGな取り方

自分で歯の黄ばみを取るNGセルフケア

NGなセルフケアを紹介します。

  • 重曹で磨く
  • クエン酸で磨く

重曹で磨く

「掃除の万能アイテム」として人気の重曹。

「重曹で歯磨きすると着色汚れが落ちる」「歯が白くなる」と聞いたことはありますか?

しかし重要で歯を磨くのはおすすめしません。

重要は研磨作用が高いので、歯磨きの力加減によっては歯や歯ぐきを傷つけてしまうからです。

歯の表面が傷つくと、かえって着色しやすくなる可能性があります。

また重曹には「過酸化水素」「過酸化尿素」などの漂白成分は入っていないので、歯の本来の白さ以上に白くなることもありません。

重曹ではなく低研磨性の歯磨き粉で優しく磨くことをおすすめします。

クエン酸で磨く

クエン酸は掃除に使われることもある「汚れ落とし効果の高い成分」です。

そのため「クエン酸で歯磨きすると、汚れが落ちやすく、歯が白くなる」と考える方もいます。

しかしクエン酸で歯磨きするのはやめましょう。

酸で歯を磨くと、汚れだけではなく、歯のエナメル質まで溶けてしまう可能性があるからです。

エナメル質が溶けると、「虫歯」「知覚過敏」につながる可能性があります。

またエナメル質が溶けて薄くなると、象牙質の色が透けて見えやすくなるので、歯の黄ばみが目立つことも考えられます。

クエン酸などの酸で歯を磨くのはやめてください。

まとめ

「自宅で歯の黄ばみを落とす方法」や「歯を白く見せる方法」はありますが、歯科医院で行うホワイトニングのように、歯を本来の色より白くできるわけではありません。

またセルフでの歯磨きなどでは、「歯の裏側」「歯と歯の間」など、どうしても磨き残しがあります。

そのためこの記事で紹介した方法を試しても、「満足できない」と感じる人もいるでしょう。

しっかり着色汚れを落としたいなら、歯科医院でのクリーニングを受けてみましょう。

本来の色以上に歯を白くしたいなら、まず歯科医院でクリーニングとホワイトニングを受け、セルフケアで維持するのがおすすめです。